イサク: (どこか少し、呆けた様子で) いつから……そこに?
涼: いつでもよかろう!十分眠ったはずじゃ。戻るぞ!戻りには術を使う。一条殿にはお許しをもろうておる。 ここの庭を使わせて頂いて、一気に帰るぞ。
イサク: (勢いに乗っている涼を物言いたげに見つめて)………。
涼: (腰に手をあて、ボォッとしているイサクに意地悪く笑み)なんじゃ。醒めたくない夢だったのならば、あちらに戻ってから続きを楽しめ。
イサク: まだ……楽しめるほど突っ込んでくれた内容では、なかったですけれどね。
涼: (腕組みし、ふふんと目を細めてイサクを見下ろして。機嫌がいいのは、良い展望が拓けたせいに違いない)
おなごの夢か?
夢路を通うと言うてな。
夢に出てくる相手は、お前の事を思うておるから出てくるのじゃ。良かったのぅ、この色男が!
イサク:
(ギョッとして涼を見上げるが、涼、呵々大笑して出ていってしまう)
くそ。常識が判らなくなりそうだ………無神経というのは、果たして美徳だったか?
あの破天荒さには、どうも、毒されている気がしてならん。
(両手で顔を覆って、呻く) |
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