アリュテ: ………呆れたな(笑)! 本当にそれでいいの。 ボクはもう助けに行かないよ。 絶対にね。
だって、あいつ、キライだもん。
お前、全部、見てたんだろ? お姫さま、前にどれだけ力があったのか知らないけど、今はすっからかんのからっぽなんだよ? お前のことなんか、護ってくれる余裕ないよ?
それでも………
……あぁ、わかったよ! そう怒鳴らなくても聞こえる! っていうか、ボクに怒鳴るな! ヘソ曲げて欲しいの? わかったよ。戻してあげる。 お前一人この世に返すことなど、造作もない。 肉体の再構築? あたりまえだろ。しとかなきゃ、お前、魂だけ戻ってもまたすぐ死ぬよ。 ボクを馬鹿にしてるのか?
契約は、あのとおりでいいんだね? ………そう。 ほんとに(………笑い出す)お前、馬鹿!
へぇ。もっとひどい契約だってかまわないっていうのかい? じゃ、変えよう。お前、絶対後悔すると思うな(目を尊大に細め、深く、微笑む)。
こんな契約。
………あいつ、やっつけたら、今度、ボクが居心地いいってすみついてる場所へ遊びにおいで。 お前を紹介してみたい人が、たくさん、いるから……
|
|