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(白い手)&桜木 |
(白い手):
だから人間でなく、魔に肩入れすることもあるって?
人間だから、間違う事もある。
そりゃ、あんたに同情しないじゃない。
でも、魔が人間を食料にしてるのは、否定しようのない事実なんだぜ?
あんたが好き嫌いって理由で護った魔が、明日、どこかの子どもを食っちまうことだってあり得るんだ。
そんとき、その親は誰をどう恨めばいいってんだよッ?
この世界は人間のもんだろう!
そして、あんたは人間なんだろッ?
なら、一体、どういう答えを出せばいいのか、そんなのすぐにわかる話じゃねぇか!
やっぱり、あんたは生かしてはおけない思想の持ち主だ。
この手で……滅する! |
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Date: 2005/02/28/04:41:51 [200] |
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桜木 |
桜木:
あなたの仰るとおりだ。
きっと、私のようなものは、あなたに殺される存在の筆頭にあげられてしかるべきものなんです。
迷われる事はない。
最初から、その手にお委ねしています。
私は………正直、怖いのかもしれない。
いつか、この身が、何かの機会で。解決したつもりでいる憎悪を解凍させたらなら、いったい、どのようなことをしでかすのか……自分でもわからない。
いま、この時でも、あなた方が一郎太君をさらい、果心堂さんを殺そうとしているという事に、どす黒いものが鎌首をもたげてくるのを、時々押さえられなくなりそうになる………!
誰も害さないためにこの山に籠もったのに、そこにあなたは入ってきてしまわれた。これが何かの啓示ならば、私はここであなたに殺されるべきだということだったのだと思いましょう。
………さぁ!
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Date: 2005/02/28/04:51:23 [201] |
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