2月24日 十文字の里

見つけた。
桜木  
桜木:

(腰を浮かせ)

 あぁ………見つけた。
私に気がついたね?

 (ふと、苦しげに眉を寄せて)
 あ……空気が………震えている。

駄目だ。
 あの子の………向けてくる気持ちが強すぎて………こっちまで、立っていられない。地面がまるで……根こそぎ、揺れているようだ………ッ!

(困ったような、けれど、嬉しくて仕方ないふうな、微笑みで天を仰いで)

 ………そう、私はここです。

 涼………
Date: 2005/03/01/05:48:41   [211]

あぁ。
桜木  
桜木:

(真っ暗な空から、月が降りてくるような光が、すぅっと、まっすぐに、桜木の膝の上を、そして、その体を照らして。左手を、高くあげた桜木の腕に、はじめは凄いスピードで、やがて少しづつ緩やかに……舞い降りるものは)
 あぁ………
Date: 2005/03/01/05:53:19   [212]

涼………
桜木  
桜木:

 (満面の微笑みで、抱きとめようと腕を伸ばす)
Date: 2005/03/01/05:54:38   [213]

………涼ッ!
桜木  
桜木:

 ………涼ッ!
Date: 2005/03/01/05:57:00   [214]

兄上……!
  
涼:
(桜木をのみ見つめて……!)

 臨。天。照。光!

 天魔、涼が奉ず!

 香具・天乃鳥船。

 ………解く!

(手印を外し)
Date: 2005/03/01/06:15:24   [215]

兄上ッ!
涼&桜木  
涼:
(桜木の胸に降りてきた勢いのまま、桜木を深く抱きしめ、頬を寄せる!)

 兄上……ッ!
Date: 2005/03/01/06:54:12   [216]


あなたの匂いがする!
桜木&涼  
桜木:
(さすがに涙顔になりながら。声を詰まらせつつ)
 り………涼。
あぁ、涼。
 あなただ。
あなたの匂いだ……!
 暖かい、あなたの匂い……どれほど夢に見たか!
 涼………ッ!

涼:
(もう、こちらも目が涙で溶けおちそう)
 あ。兄上。兄上。兄上!
遅うなりました。
 申しわけ……ございませなんだ、兄上。
どこも、お怪我はございませんな?
 ご無事ですな?
あぁ………あぁ!
 (感極まった風に)
兄上……
 兄上じゃ……ッ!
 (はらはらと、涙がその目から零れる)
Date: 2005/03/01/07:02:35   [217]

ごめんなさい
桜木  
桜木:
(まだ、涼のぬくもりをむさぼるように、額をその胸におしあてながら)

 ……ごめんなさい。
心配を、せさましたね。
 何も言わずに、こんな事を。

涼:
(涙も拭かず、頚を横に振り。微笑んで)
 ……仰いますな。

 兄上が、このようなことをなさるのは、よほどの事情のあってのこと。
 兄上が、これを良かれと信じてのことでありましたのでしょう?

 そして、涼が必ずお助けに参ると、そう、信じてくださっての……
 その証拠に、あの店の仕掛け。
あれに私が少しでも早ぅ気付くことができていれば、兄上をここまでご難儀させることもなかったのです。
 なれば、どうしてこの涼が兄上を責められましょうや。

 あぁ……ご無事でおいで下さった………涼は、もうそれで十分。
 十分でございまする……
Date: 2005/03/01/07:10:37   [218]

良かった
桜木  
桜木:
(涼の胸の中で、くす、と笑む)

涼:
(頚をかしげ)
 兄上?

桜木:
(くすくすくす、と、笑いだす。気持ちが一気にほどけたらしい)
 いえ………そんな場合じゃないんですけどね。
 いや、ホントに良かったと思って……
(くすくすくす!)
 果心堂さんと話していたんですよ。
たとえ相手が誰であろうと、迎えに来たあなたより怖いものがあるはずがないって……

涼:
(言葉を聞いて、腕の中の桜木を、目を尖らせて見下ろして)
 ………あにうえッ!
Date: 2005/03/01/07:17:13   [219]



うわ?
桜木&涼  
桜木:
(不意に、膝を地面につきそうになり)
 うわ?

涼:
(驚いて)
 あ、兄上ッ!

桜木:
(目をしばたかせながら………)
 まいったなぁ………
あなたの顔を見たら、急におなかがすいてきましたよ?
 あぁ。駄目だ。
腹ぺこで目がまわってきた。
 そりゃそうですよねぇ……持ってきた食料はせいぜい一週間分だったし。
 あるもので食いつないで、できるだけ動かないで、なんとか生き延びてきたようなものなんだから。

涼:
(もう、なんとも言えない風に顔を歪めて)
 兄上は………私が、どれほどにお身を案じておったか、ほんとはわかっておられなかろう!
(牙を剥こうとして)
Date: 2005/03/01/07:22:44   [220]

店に戻れば
  
涼:
(考え直して、深く、笑む)
 まったく……もう……!

兄上、店に戻れば、瀬蓮や華恋、それにヴィーどのたちが、お帰りを待っていておくれじゃぞ?

 きっと、腹が減っているといえば、うまいものをたらふく作ってくれるぞ。
 華恋の料理の腕はぐんぐんあがっておるでな……そのうち、兄上はお払い箱じゃ。
(笑いだし)

桜木:
 お払い箱って……一寸待って、35年ローン、まだ初年度も返せてなんですから………
(こちらも、笑い出す)

 
Date: 2005/03/01/07:27:07   [221]


も………もう何も言うまい………
マタ作  
☆★☆ ☆★☆ ☆★☆

 怒濤の一夜が明けてみれば……
い、イサクがずっと待っててくれてるんですけど!?
 あ。あんたたち兄妹は………ッ!!!

も………もう何も言うまい。
 今週一杯くらい、かかりそうな気がしてきた……(大汗渦………)
Date: 2005/03/01/07:33:12   [222]


ご飯!
涼&桜木  
涼:
(浮かれ、はしゃいだ声で)
兄上はもどったらまず何が食べたい?

桜木:
(こちらもニコニコで。)
 そうですね。まずはあったかいご飯が。3杯くらい、休まずに一気に食べたいですね。

涼:
(意外そうに)
 おかずはなしかや。

桜木:
 梅干かお新香で十分ですよ。
お新香!
 うわー。食べたいなぁ!

涼:
(胸を張り)
そのくらいなら、私が用意してやるのじゃ。

桜木:
(驚いて)
 おぉ。ご飯、炊けるようになったんですかッ!

涼:
(あたりまえという風に)
いや、それは有坂にさせる。

(たわいもない食事の話が、なにより幸せだというように、目を見合わせて笑い転げる)
Date: 2005/03/01/21:16:38   [223]

バレンタインデーのこと
涼&桜木  
涼:
(話すことが一杯あって、追いつかないという風に、頬を紅潮させて)
 あ、あのな!
兄上がおられぬ間に、皆がチョコレートを持ってきてくれたのじゃ。
 ほれ、あれじゃ。
バレンタインデーじゃ。

桜木:
 えぇぇッ!
(正直、衝撃だったらしい)
 そ、そういえばそうでしたね。
(心から悔いているようす)
 そ……れで、涼?
一体、どなたがおいでになったんです?
 ほら、ホワイトデーにお返しにあがらないといけませんし……

涼:
(ニヤリとして)
 瀬蓮と華恋じゃろ?
かずどのところの真優たちじゃろ。
 で、しげにょどののところの……

桜木:
(フォーシィさまッ?)

涼:
(さらにニヤリ)
 塑良というな。新しい小さ子じゃ!
左右の瞳の色が違うての。
 可愛いのじゃあ!

桜木:
(ぐるりと考えひとめぐりさせ)
 は………はは。
本気で、恋人の一人も捜さなきゃな……。
 婚期が、

涼:
(桜木の言葉を後ろから奪って)
 ………遅れる、じゃ!
(腐る表情になった桜木に、身を折って、笑い転げ)
 それを聞いて、ようやく本当にお変わりないと、安心したのじゃ!
(笑いすぎで流れてきた涙を目尻からすっとぬぐう)
 ………さて。
(顔を桜木の肩越しに、地面に腰をついたままの(白い手)の持ち主の方へ向ける)

 兄上は、しばし、下がられよ。
ここより以降は、姫帝としての「オモテ」の仕事ともなろう。
 なに、すぐに終わります。
Date: 2005/03/01/21:27:29   [224]

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