4月24日 十文字の里

(EmptyRe(EmptyReference!)fe(EmptyReference!)rence!)
私は強くなる
涼&イサク  
涼:
(今や漆黒の色の瞳の中に、激しい光が宿っている。何か一つを信じる者の、それは、なんの迷いも知らぬ目。……人というより、それはむしろ……何かに飢えた獣に近い)

 私は………今より、強うなるッ。

もし、どこかで次にお主にまみえることがあったならば………次は、お主をこの手の一閃でくだしてみせよう。

 私は………誰より、強うなるッ!
(自らへ、斬りつけるように叫ぶ。(EmptyReference!)サれは、イサクに聞かせるというより、自分を罵り、追い立てる言葉にも聞こえる)

 そのために必要ならば、この三千世界の主ともなってみせようぞ。
 お主がこそこそと奪っていったようなもの、つま先で転がせる珠と同じじゃ。
 いまさら惜しいとも思わぬわ!

イサク:
 ………ッ。
(見下ろした、涼の強い瞳、激しい魂に、ゾクッと走る……甘美な戦慄。いまさら見惚れてどうする、と思うのに、その意思の強い瞳にまた魅了されている自分を感じ、逃げるように、顔を背け、もう、笑うしか思い浮かばないという、苦笑)

 ………馬鹿な………

(EmptyReference!) あなたのような馬鹿な人を、私は見たことがない!
Date: 2005/03/05/05:35:18   [262]


<(EmptyReference!)TR>
これは………?
イサク&涼  
イサク:
(餞別をやる、と、言われて重ねられた掌の間に、何かが生まれたのを感じる。怪訝な顔で、手を引き、そこにあるものを見下ろして、さらに怪訝になる)

 ………これは………?

涼:
 (黙ってイサクから離れ、しばらく腕組みをして彼を見ている。が、そののち、どうしようもない、という風に、深く肩をすくめ、苦い笑みを浮かべて瞼を落とす)

 やはりか………
お主、ひとつくらい、本当の事を言っておったなら、あるいは、許してやっても良いかと思うたに。
 それも、また、嘘であったのじゃな。

イサク:
(涼の言葉に再度手の中を見下ろして、目を見開く。
 手の中にあったのは、小さな蜘蛛。
握れば、たやすく潰してしまえる、小さな蜘蛛だ)

 あぁ………なるほど。あの時の。
(懐かしげに、目を細め)
Date: 2005/03/05/05:53:01   [263]

<(EmptyReference!)TR>
(店に来て二日目の夜) では、仲直りのために、ひとつ、秘密を教えましょう
イサク&涼  
 (苦笑して)困ったな。
どうしたら信じてもらえるのか。
 よし、では、ひとつ、私の秘密をお教えしましょう。誰にも言ったことのない秘密ですよ。これまで、誰にも教えたくなかった秘密です。それで、あなたは私の弱味を一つ、握ったことになる。
 如何です?
Date: 2005/03/05/05:56:39   [264]

<(EmptyReference!)TR>
私はどうしても駄目なものがあるんです
イサク&涼  
涼:
 ぬ………。
(別に聞きたくないぞという顔をしているが、目がとてもききたそう)
 そりゃ、私はどうでもいいがの?
お主が話したい、というなら、聞いてやらぬ、こともない。

イサク:
 ……えぇ。そうしていただけると助かります。是非とも……ね。
(すかしてみせる涼の素直でないのに笑いをこらえながら)
 私はね。どうしても生理的に駄目なものがあるんです。これを見ると、ゾッとなって、体が動かなくなってしまう。たかが小虫とわかってはいても、なんでしょうね。絶対駄目なんです。
 触れたりなどしたら、子どもみたいに絶叫して走って逃げますよ。
 格好が悪いので、今まで、誰にも言ったことはないですけどね。
 どうしても、いけない。
あの丸い胴体にぐるりと長い脚がついている、グロテスクな姿をみると、もう、思い出すだけでゾッとする………!

涼:
 丸いからだに長い脚………蜘蛛………、かや?

イサク:
(両手で耳をふさいで)
 その名も聞きたくないですね!
ほら、見て下さい、怖気がさして、両手が羽根をむしったあとの鳥の皮のようになってしまった。

涼:
(真顔でイサクの差し出した腕をみて、感心したように)
 おぉ。まことじゃな。
お主、したが、蜘蛛くらいで……!

イサク:
(慌ててまた耳をふさいで)
 うわぁ!だからその名を言わないで下さいと言ってるんです!
 私は本当にそいつの事を思い出すだけで、2,3時間は体の震えが止まらないくらいなんですから………

涼:
(イサクがあまりに怖がるのに、さすがに笑えてきたらしい。ふ、と、吹きだしたのを皮切りに、悪いとは思うのだが、笑い出してしまう。口を手で押さえながら………だが、我慢すると、余計におかしみというのは増すものだ。
 やがて、唇を歪め、肩を震わせているイサクを前に、床を叩いて爆笑する……)
Date: 2005/03/05/06:10:27   [265]


あれは、嘘というより……
イサク  
(EmptyReference!)
イサク:
 ふ………
(指先を這う小蜘蛛を、見つめながら、その顔に浮かぶ笑みは柔らかい)

 そんなこともありましたね。
しかし、あれは嘘というより………
Date: 2005/03/05/06:15:34   [266]

臨!
  
(EmptyReference!)
涼:
(手印を組んで、イサクの指先の小蜘蛛を指す)

 臨! 天! 照! 光!

 「天魔」涼が奉ず!

 「足狩」。中へッ!

イサク:
 ………ッ!
(蜘蛛が指先を刺したかと思うや、するりとその小さな穴を過ぎて皮膚の中に入る。顔を歪め、手首を押さえるが、皮膚の下をするすると盛り上げながら、やがて腕の中へ消える………唇を噛んで、涼を見る!)

涼:
(手印は組んだまま)
 「足狩」はお主の身に入った。
これより、お主の身の中を、頭蓋をめざして這うておろう。
 一日も経ず、お主はあけることのない眠りに落ちる。いつまでも、な。
 目覚める法がないではない。
ただ一枚の符で済む。
 が………それは、私にしか書けぬ。

(袖を翻し、ヨハネを見て)

 聞いておるな!

では、お主らが上に立つ首魁に伝えよ!

 一郎太のみではない。
お主らがこの日の本に来て狩りおった年若い魔ども。
 すべて、この姫帝のものじゃ。

この地の魔は、私が統べておる。
 ひとつ残らず、この地に戻せ!

 姑息な真似など考えるな?
すべて、調べあげてある。
 ひとたりでも帰らぬものがあれば、イサクは二度と目覚めぬと思え。
 無論………別の選択もある。
が、イサクと引き替えにしても、お主らが我が領土の魔を欲しているとは思えぬぞ。
 さぁ、時を移さず、早く連れていってやれ!
 いま、このときもあの八本足がお前の兄の頭蓋に巣くうぞ!
Date: 2005/03/05/06:34:02   [267]


<(EmptyReference!)TR>
く………
イサク  
イサク:
(手首をいまだ自ら掴んだまま、地面に膝をつく。すでに目が眩んできたらしい。苦い笑みを浮かべて)

 つくづくあなたという人は………一筋縄ではゆかぬ………!
 このイサクの身に、魔を入れたと?
この清浄のイサクの身に?
 ………あり得ん。あり得んぞ!

(さらに、何かいいかけて、しかし、言葉がなくなったらしい。いっそ楽しげにすら見える風に、額を手の平で覆って、低く笑いだす)
 くそ………手を換え品を換え……。
まったくもって、あなたの毒は……私の身には、強すぎる……ッ!

(地面に倒れかけるイサクを、ヨハネが慌てて抱き止める)

 だが……あのとき………私はあなたを騙したかったのではない。

(ヨハネの腕に助けられながら、涼を見る。その視線でまっすぐに涼の目を射抜いて)

涼:
(少し狼狽えた風に、顎をひき、言い訳など聞かないと、さらに厳しい表情をしてみせる)

イサク:
(涼の頑なな目に、ふ、と、また笑い)

 あのときのあなたは………私に怒って、行方不明の兄君のことで頭が一杯で………可哀想なくらい狼狽えていらした。

 心細そうで。
ありとあらゆるものをすべてそれでも抱え込もうとして。
 右往左往して、寝る間も惜しんで気を砕いて………

 見ていられぬほどに、一心不乱だった。

私は………あなたを、笑わせてみたかったのだ。
 なぜだかあのとき……あなたが心から笑っているところを見てみたかった。

 あの嘘に、他意はない。
ただ、それだけのこと………

涼:
(イサクの言葉に、徐々にその肩が狭まり、柳眉がひそまる。腿の横で小さく拳が握られるが………)

 ………もう、行けッ!

(ヨハネに睨みつけられる。それにも、ただ頚を重く振って促す)

 早うしてやれ。
山はすでに開いてある!
Date: 2005/03/05/07:02:51   [268]

<(EmptyReference!)TR>
帰りましょう……!
涼&桜木  
ヨハネ:(涼の言葉に、地面に手をついて、何かを感じたらしい。軽く目を見開く。叫ぶ)
 カジモド!
来てくれ、兄さんが………イサク兄さんがッ!

(ヨハネの悲鳴とともに、生臭く熱い風がその場をごぅっと吹きすぎる………その後には………だれも、いない)

涼:
(なんとも言われぬ表情で、誰もいなくなった場所を見つめて。声もない。言葉もない。眉が小さく寄せられたまま、唇だけがかすかに震えている)

桜木:
(涼を見て、ただ、微笑んで)
 ………帰りましょう、涼。
私たちの店へ。
 瀬蓮さんたちが、待ってくれている。

今ならまだ、朝食に間に合いますよ?

(うしろから、涼の体を抱く。東の空を幽かにそめる………旭日)
Date: 2005/03/05/07:08:34   [269]



ただいま〜ッッッ!!!!
マタ作!!!  
☆★☆ ☆★☆ ☆★☆

 ちゅうわけで!!!
やっと終わりましたぁぁぁぁッッッ!!!!

 あぁ、もぉ、なにやっとんじゃというくらいオーバーラン………ッ!!!
 でも、でも………ッ

 楽しかったですッッッ!!!
(お前がきっと、だれよりな〜………
笑!!!)

 すごくすごく楽しかったです。
ご参加頂きました、皆さま、そしてそして、読んでくださった方々………
 こんなへんな企画にお付き合いくださいまして、本当にありがとうございました!!!

 順次、纏めたもので物語頁を再構築していこうと思いますので、もしよろしければ、また覗きにきてやってくださいませね……!

 え。今後のイサ坊ですか………ッ。
そりゃ、皆さま、もちろん、このままで終わるわけが………ッ(あ〜………だから、おかしかろうよ、これは果心堂がやってきた祝いの企画だったはず………笑)
 彼の今後の動向も、見守ってやっていただいたら嬉しいです………今度は、散発的に有坂ともども、カフェに現れると思われますので………
 彼らの次の物語は、さて、如何なりますことやら………(苦笑)

☆★☆ ☆★☆ ☆★☆
 ということで、店主、桜木、戻ってまいりました!
 本日より、また、カフェ再開いたします!! コーヒー、紅茶、緑茶に抹茶、ケーキ、ご軽食、なんなりと!
 アルバイトに、果心堂が加わりまして、皆さまのお越しをお待ちしております〜!!!
Date: 2005/03/05/07:23:19   [270]


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