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イサク&涼
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イサク:
(餞別をやる、と、言われて重ねられた掌の間に、何かが生まれたのを感じる。怪訝な顔で、手を引き、そこにあるものを見下ろして、さらに怪訝になる)
………これは………?
涼:
(黙ってイサクから離れ、しばらく腕組みをして彼を見ている。が、そののち、どうしようもない、という風に、深く肩をすくめ、苦い笑みを浮かべて瞼を落とす)
やはりか………
お主、ひとつくらい、本当の事を言っておったなら、あるいは、許してやっても良いかと思うたに。
それも、また、嘘であったのじゃな。
イサク:
(涼の言葉に再度手の中を見下ろして、目を見開く。
手の中にあったのは、小さな蜘蛛。
握れば、たやすく潰してしまえる、小さな蜘蛛だ)
あぁ………なるほど。あの時の。
(懐かしげに、目を細め)
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Date: 2005/03/05/05:53:01
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