2月20日 早朝 葛葉神道家 廊下

夜通し看病ですか。
涼&イサク  
イサク:
 有坂さん。気がつかれたんですか。

涼:
 おぉ……! なんじゃ、お主、起きておったのか。
 うむ。じゃが、また寝た。
次は昼頃までは起きぬじゃろう。
 そのように、呪をかけておいた。

イサク:
 ご自分もお疲れでしょうのに……夜通し看病とは、随分と彼が大切なんですね。
Date: 2005/02/20

何を言っておるのやら
涼&イサク  
涼:
 なにを惚けたことを……(大欠伸)したが、お主の言うとおりじゃ。私も、いよいよ少し休まねば、眠うてならん。気も沢山、有坂に暮れてやったで、さすがに疲れたよ。
 これでは、どんな呪法を行ったところで、叶うことも叶わんわ。
 ……おっと、イサク。有坂が目を覚ましても、一条殿のところへ行った話は絶対するなよ。あれは私の監視役じゃ。
 「オモテ」は私が勝手に市井の人間に逢い知己を増やすことをことのほか嫌う。
 後日、一条殿にまでご迷惑がかかりかねん。けして、喋るな。

イサク:
 なんなんです、「オモテ」って……まさか、記憶抹消部隊みたいなものが来るとか?MIBでもあるまいに……(失笑)随分とものものしい。では、あなた籠の鳥というわけだ。自分で籠の鍵をかける、実に珍しいタイプの。

涼:
 (つっかかられている事に気付いて、眉をあげる)……なんじゃ、お主?
 

Date: 2005/02/20

運命の相手 
イサク&涼  
イサク:
(涼に睨まれ、少し、言葉を選ぶ)……あなたは、運命の相手を待っていると言われましたね。

涼:ふん?
あぁ、十五の時の、託宣の話か。
うむ。
 星見の宴のさいにの。星詠(さきみ)が、こういいおった。
 「この姫は、この先出逢うだろう『まことの相手』との恋を成就することができたなら、三千世界で誰よりも強いものになれる」
 星詠の言うことなど、あてにはならんと言うものもあるが、老翁が招いた奴はその程度の奴ではない。……ぞくぞくするではないか、三千世界で、誰より強いのじゃぞ。
 『まことの相手』。どのような奴か知らんが、必ずやその恋は成就させてみようとも。

イサク:
 (涼の言葉に、一瞬、煮え湯を飲んだような表情を浮かべる)
 ……彼という事はないんですか。
 年は、私と変わらないくらいにみえた。この間、ちらりとお見かけしたときの彼のあなたを見る目、ただの連絡係という風でもありませんでしたよ。

涼:
 有坂がかッ?(目を丸くして)
馬鹿を申せ!(大笑)あやつは……ありえんて!
 まぁ、本人と話せばわかろうがの。あやつは、ちぃと変わっておるでな。
 私よりは、今回破られた私の式鬼たちの方が、気になっておるであろうよ。そうじゃ、先はまだしおらしかったが……目をさまし、体力も戻りおったら、あれはすぐに騒々しくなろうな。

 前にも二度ほど、同じ様なことがあったが、あのすかした男が、あのときばかりは人が変わったようになりおったからの。

 そうじゃろうな。
……うぬ、やはりこのまま二、三日、寝かせておくかな。そのほうがきっと、平和じゃろうなぁ……
(一人で考えこんで、イサクの視線が冷たいのに、ハッとして)

 しかし、お主の言うのは、まったくの勘違いじゃ!
 いや、お主、人を見る目がないのぅ!(再び、大笑)
Date: 2005/02/20

恋なんてご存知ではない
イサク&涼  
イサク:
 (笑う涼に、視線を落とし)そうですね……もし、よしんば、彼がそうだったとしても、……あなたに恋ができるとは、思えない。

涼:
 何?

イサク:
 恋なぞというものがどういうものか、本当は、わかってもいないんでしょう?

涼:
 ぬッ。……な、何を言うかと思えば、それは、知ってくらいはおるさ。なんとのぅ、それなりには……読み物やら、兄上と一緒に見た映画、なんぞで、のぅ。いかに私が世俗に疎いとはいえ、そこまで馬鹿にするでない。

イサク:
 いや。わかってなどいない。そうでなければ、逢いもしない相手との恋を、必ず成就させようなんて、口が裂けたって言えやしません。

涼:
 お……お主は……なんじゃ? 最近ッ?
右といえば左と叫ぶ。
 天邪鬼というか、オタンコナスというか……
どうしてそんなになんでもかんでもつっかかってくるのじゃ! いい加減私も怒るぞッ?

イサク:
(唇を突きだして憤然と息巻く涼を見下ろし。涼の頬を、無言のまま、ぐいと乱暴に手で包んで、上向かせる)
 ………私は、起きていたのじゃない。眠れなかっただけだ。看病のためとはいえ、あなたが、彼とともに一つの部屋にいるというだけで、どこかに腰を下ろすことすらできなかった。それだけだ。
(早口で、しかも小声。涼には、届かない)

涼:
(言い返されるよりもその迫力に気圧されて、首をいくぶん引っ込めながら)………な、なんじゃ?

イサク:
 たとえば、その相手が、『まことの相手』だと、どうしてあなたにわかるんです。額に書いてあるわけじゃない。ましてや、いつ逢えるかも知れないのに。

涼:
 (鼻白んで)そ、それは、考えたことがない訳ではないが、逢えると言われた限りは逢えるのじゃろうさ。必要な時に、必要な相手にの。逢えばそのとき、わかるはず。一目でわかるに違いない。この私の相手となる男じゃぞ。他の誰とも、歴然として違うはずじゃ!

イサク:
 (意地悪く、目を細めて、唇を陰険に歪める)たとえば、それが、私だったとしたら?
Date: 2005/02/20

ほんに腹の立つ!
涼&イサク  
涼:
(口をぽかん開け、愕然として、イサクを見つめる。絶句)

イサク:
(いつまでも声の出ない様子の涼に、自虐の笑みを浮かべ)
 ほら、応えられない。もしかしたら、既に逢ってしまっていて、互いにわからぬままに別れてしまっているかもしれない。
 そもそも、三千世界で、誰より強くなるためにするものではない。
 恋なんてものは。

涼:
(からかわれたと気付いて、カッと目を燃やし)えぇ、余計なお世話じゃ!お主には何も関係なかろ!私の人生にあれこれと嘴を挟むな、このスットコドッコイがッ!お主は自分の心配だけ、しておれ!

イサク:
(涼の頬から手を離し、肩をすくめて)
 そうしましょう。柄でもない、人にお節介焼くなんて、暇と情熱を持て余している連中のすることだ。

 私は割に合わないことはしない主義ですのでね。言われなくとも、ご助言には、従いますとも。さて……私も、そろそろ寝ますか(涼しい顔で廊下へ消える)
 明日は、起こさないで下さいよ。

涼:
 な……なんなのじゃ、あいつは……ッ(腹立ちのあまり、爆発寸前)どれだけ人生経験豊富なのじゃか知らぬが、ほ………ほんに、腹のたつッ!
Date: 2005/02/20

あわわ
マタ作  
☆★☆ ☆★☆ ☆★☆
ちゅうことで、20日の朝まで、一気!
今晩、ここの写真から23日まで一気に行って、明日はエンディングだ〜!!!
Date: 2005/02/20
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