2月22日(火) 夜 天空カフェ 1

何をしているんです? (22日夜)
涼&イサク  
涼:
 イサクか……待て……いや、良い、入れ
(両手で支えた扇を、そっと閉じ、振り返る)

イサク:
 何を……しておられたんです? 店の中の空気が、まるで……変質している。これは、

涼:
 いや。満月が近いでな。できるかと思うて、やってみた。じゃが、まだ力足らずであったようじゃの……うまくはゆかん。

イサク:
 (腕を組み、首を傾け)何がです。

涼:
 世を作るもの。
それらの根元は一つ。
 命あるものもまた、なきものも、同様。……これは、一郎太の刀にやろうとしたことと、要は同じことじゃがの。
 そこまで、戻る。そして、手繰るのじゃ。
 根元では、距離は無意味。また、時間も同じく。関わるのは……ただ、こころ、のみ。その場所を覗くことができれば、扇の上にも、世界が作れる。……んン?
 (振り返って、イサクの顔色が悪いのに気付く)
Date: 2005/02/22

大丈夫かの?
涼&イサク  
涼:
 なんじゃ……お主、体の調子でも悪いのか。なにやら、つらそうじゃぞ。

イサク:
 (苦笑いして)……私も、こう見えて、それなりに無理はしてしまっているとみえますね。
 いや、心配は無用。それより……あなただ。まったく驚かされるというより呆れる。私よりあなたの方がずっと辛いはず。まだ、頭痛が納まったわけではないんでしょう。
 それなの……に……
(冷たい涼の手が自分の額に触れるのに、ふと、声をとぎらす)

涼:
 だいじょうぶ、かの?
(首を傾け、イサクをまっすぐ見上げる)

イサク:
 (応えようとして、涼の眸を見つめ、声をとぎらせたまま、口を閉じてしまう)
Date: 2005/02/22

大丈夫です
イサク  
イサク:
 (顔を、涼から背けて)
 もちろん、大丈夫ですよ。それより、何か判ったんですか?
 その根元とやらで。

涼:
 判ったのならこんな時化たような顔はしておらんさ(笑)
 お主の言うとおり、おかしな頭痛で集中ができんしの。
 うまいところまで、いきそうにはなるのじゃが……
Date: 2005/02/22

それは私にもできることですか
イサク&涼  
イサク:
 (涼を見ず)その根元というのは一体、どんなものなんです……私にも見られるようなものですか。見れるのならば、一度、体験してみたいものだがな。

涼:ふん?
 (大きく唇の端をひきあげて笑って)
 それは、造作もない。
  本来は、誰にでもできること、ただ、その方法と導く者が最初のうちは必要なだけでの。
 フム……いま、入れるところまでならば、見せてやろうか?
 手を貸してみよ。
(イサクの両手を、両手でとって)

 夜毎、お主も夢を見よう。
あれは、根元へ人の戻る一種の方法じゃ。
 夢を見るのと同じ。痛くも痒くもないでの。安心して、私のいうとおりにいたせよ。よいな?

イサク:
 (涼にとられた自分の両手を見下ろして)夢ならば……見ますよ、あいかわらず。ここへ来てから、最近は毎日だ。
 ……お陰で、眠っても、まったく寝た気がしない。

涼:
 (イサクを見上げ、大きく瞬きして)
ほぉ! して、それは良い夢か?
 良い夢ならば、そう迷惑がることもなかろうに。悪い夢ならば、符でも一枚書いてやろうか。夢見程度なら、なんとでもしてやれるよ。

イサク:
 (苦く苦く……笑う)
 良いとも悪いとも。どちらとも言い難いのが、辛いところなのですがね。
 それは……甘く、苦くて、心臓を薄い刀で刻まれているような。しかし、手放したくはない。
 夢の中だけでも、ね。
 けして……嫌な夢ではない。

涼:
 (理解できない、という風に、眉を寄せ)……何やら……複雑じゃな。
 本当に、辛いようならば申せよ?
夢見など、符の一枚で速攻解決じゃ!
 さ、では、力を抜け。目を半分だけ、伏せてみよ。
Date: 2005/02/22
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