イサク: (何を問い返されたかわからず、口をつぐんで涼を見下ろす)
涼: (気付いてしまった。唇を噛みつつ、ゆっくりとイサクを仰ぐ) イサク……… 我が式鬼、「太郎冠者」と「次郎冠者」が童女の姿をとるは、有坂が何者かに襲われ、我が符が発動したときだけ、じゃ。
以外には、奴は先だって建てた、新しい家におるときのみ…… 式鬼に自由な姿をとらせてやりたいというのが奴のたっての希望だったで、まっさらな家を建てれば、それに合わせて、家全体に結界を組み込んでやろうと言うたら、鵜呑みにして、本当に建ておった。
が………まさか、お前、奴の家に行ったわけではあるまい。
イサク……我が式鬼の童女姿、お主、一体、どこで見た? |
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