2月22日(火) 葛葉神道家

やめよ……!
涼&イサク  
涼:
 や……やめよ! もう、お主の話す戯言など、ききとうないわ!
 (イサクの目が、本気でしかありえないのに、焦りを満面に浮かべるが、出来ることと言えば、叫ぶことだけ)
Date: 2005/02/22

何をそんなにムキになるのか
イサク&涼  
イサク:
(叫んだ反動で、涼が全身を痛みにのけぞらせ、歯をくいしばってそれをこらえているのに、いささか呆れた顔をして)
 何をそんなにムキになるのか………
この期に及んで、もうあなたには打つ手もないでしょう?
 夜は長い。一度でわからぬようなら、何度でも……あなたが私と共に過ごして、気を変えるには、十分な時間がある。私は、喜んでお付き合いしますよ。

涼:
(さすがに青ざめ、表情を失って、イサクを見上げる)
 この………外道がッ!
(悔しさがこみあげてきて、唇を噛みしめる。なすことが何一つかなわず、ただ顔を背けることしか出来ない。怒りに火照り、きつく閉じた瞼が、小さく震える)

イサク:
(少し、困ったように鼻頭に皺をよせ、その横顔を見下ろす。が、憎々しそうに虚空を睨んだ涼の眸から、涙が溢れ出すのを見て、一瞬、顎をひく)
 …………。

 
Date: 2005/02/22

まったく……
イサク&涼  
イサク:
(言葉なく、涼が涙をこぼし続けるのを見つめる。やがて……苛々としたように、荒い息を一つ、ついて)
 まったく………!
体の自由が利くようになったら、まっさきに自害すると言わんばかりですね。
 考え方を、少し変えるだけでいいのに。
なにも、そんな深刻な話じゃない。

涼:
 死んだりなど……せぬ(低い声で、きっぱりと。そして、イサクを睨みあげる)
 お主を………滅すだけじゃ。

イサク:
(涼の目の中の埋み火に眉を深く寄せる。本気だと、目だけでも伝わった)
 たちも、往生際も悪いな……本当に、手を焼かせてくれる……!
(咎めるように眸を覗き込み、頑なな拒絶に、いっそ、可笑しくなったように、苦笑を浮かべる)
 ………あなたが、そこまで仰るなら、では、方法を変えよう。

涼:
 (イサクの言葉に、フッと顔をあげた、とたん、再びイサクの唇が自分の唇のすぐ側にあるのに驚く)
 イサク……ッ!

イサク:
 私は、無理やりにあなたを奪うつもりはない。それは、前にも言ったとおり……あなたの方から、きっと、私を求めることになる、それまで待つのは、別に嫌なことではない。

 そう、目を覚ませば………すぐにもあなたの方から、私を探すことになる。
(深く、笑み)
 あなたが、桜木さんを探すほどに、一心に、ね。

 できれば、そんな苦労をあなたにさせたくはないのだが(小さく笑って)あなたがここまで強情なのなら、いたしかたない。

涼:
 (イサクの唇が幽かに唇に触れる。数度目なのに、身をびくんっとさせているのは、何故なのか……呼吸が、触れて)

イサク;
 それにしても……
(自分に自分で苦笑するように)
 私も、甘いな……この場であなたに泣かれるのが、こんなにこちらの心臓を痛くするとは思わなかった。
 あなたは本当に………意地悪な人だ!

涼:
(深く再びくちづけられ、息苦しそうに身をよじり、目の焦点を失いかける。その耳に、イサクが口づける寸前に呟いた最後の一言が響いて。そのまま……気を失う)

Date: 2005/02/22
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