アリュテ: まぁ、あの時、まさかお前とあいつがあんな事になっているとはこっちも思わないからさ。 すぐに気がついてやれなかったのは可哀想だと思うけどさ。 ま、半死半生でも、見つけてやったんだから、そこんとこは感謝して欲しいね。 さ、で、どうする、どうしたい? 生きたい? それともそのまま死にたいかい?
………早いね、いい返事だ。 でも、じゃあボクと契約してもらわないと。……当たり前だよ、何を驚いているの。相手が悪魔の取引なのに、契約も代償もないなんて、有り得ないだろう? ………そうだね。 じゃ、こういうのはどう?
お前が人生で一番幸福だと思った瞬間、その魂をボクが貰う。
うん。「ファウスト」だ。 どう? この契約で、取引をする?
………おや、えらくまた、これも、返事が早いな。本当にいいんだね?
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